この章ではHTMLとCSSを使って簡単なウェブサイトを作成し、ブラウザで表示してみます。
まず、以下のコードをVS Codeに入力またはコピー&ペーストしてみましょう。ファイル名はindex.html
とします。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>Example Website</title>
</head>
<body>
これはウェブサイトです。
</body>
</html>
- これは最低限の要素だけが含まれたHTMLの基本的な構造です。
- HTMLはタグと呼ばれる
<foo>...</foo>
のような形式で記述されます。 <head> ... </head>
内には「ウェブページのタイトル」のようなページ内には表示されないような情報を記述します。<title>
はウェブページのタイトルを指定します。ブラウザのタブやお気に入りに表示されます。
<body> ... </body>
には実際にウェブページブラウザに表示されるコンテンツを含むセクションです。
このHTMLをブラウザで開いてみると、これはウェブサイトです。
と表示されるはずです。
また、VS Codeで index.html の文言を変更してブラウザでリロードし、変更が反映されることを確認してみましょう。
次に、ウェブページに見出しや段落、リンク、画像を追加してみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>Example Website</title>
</head>
<body>
<h1>Example Website</h1>
<p>これはウェブサイトです。</p>
<ul>
<li><a href="https://www.google.com/">Google</a></li>
<li><a href="https://www.yahoo.co.jp/">Yahoo! JAPAN</a></li>
</ul>
<img src="computer01_smile.png" alt="笑顔のコンピューター">
</body>
</html>
<h1> ... </h1>
は大きな見出しを表示します。<p>
: 段落を示すタグです。テキストを段落として表示します。- HTMLでは改行やスペースは無視されるため、段落を区切るためには
<p>
タグを使います。
- HTMLでは改行やスペースは無視されるため、段落を区切るためには
<ul>
: 順序なしリスト(箇条書き)を作成します。<li>
: リストの各項目を示します。
<a href="URL">リンクテキスト</a>
: リンクを作成します。href
属性でリンク先のURLを指定します。<img src="computer01_smile.png" alt="笑顔のコンピューター">
: 画像を表示します。src
属性で画像ファイルのパスを指定し、alt
属性で画像が表示できない場合の代替テキストを指定します。
computer01_smile.png 画像は以下のサイトからダウンロードして、index.html と同じディレクトリに保存してください。 https://www.irasutoya.com/2018/12/blog-post_939.html
このHTMLをブラウザで開いてみると、リストやリンク、画像などが表示されています。
ここではごく基本的なHTML要素のみ利用しましたが、HTMLにはたくさんの機能が存在します。発展的な内容については MDN のドキュメントなどを参照ください。
- MDN HTMLの基本 https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn/Getting_started_with_the_web/HTML_basics
- MDN HTMLの学習 https://developer.mozilla.org/ja/docs/Learn/HTML
CSS (Cascading Style Sheets) を使うことで、ウェブページの見た目を更にカスタマイズできます。
ウェブページにスタイルを追加して、見た目を変更してみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>Example Website</title>
<style>
h1 {
color: grey;
}
a {
font-weight: bold;
}
</style>
</head>
<body>
<h1>Example Website</h1>
<p>これはウェブサイトです。</p>
<ul>
<li><a href="https://www.google.com/">Google</a></li>
<li><a href="https://www.yahoo.co.jp/">Yahoo! JAPAN</a></li>
</ul>
<img src="computer01_smile.png" alt="笑顔のコンピューター">
</body>
</html>
<style>
: HTML内にCSSを記述するためのタグです。h1 { color: grey; }
:<h1>
タグのテキストカラーをグレーに設定します。a { font-weight: bold; }
:<a>
タグ内のテキストのフォントを太くなるよう設定します。
このHTMLをブラウザで開いてみると、見出しやリンクのスタイルが変更されていることが確認できます。
CSSは上述の通り、HTML内に記述することもできますが、別ファイルに記述してリンクすることもできます。
外部のCSS、Pico CSSを用いて見た目をきれいにしてみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>Example Website</title>
<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@picocss/pico@2/css/pico.min.css" >
<style>
</style>
</head>
<body>
<main class="container">
<h1>Example Website</h1>
<p>これはウェブサイトです。</p>
<ul>
<li><a href="https://www.google.com/">Google</a></li>
<li><a href="https://www.yahoo.co.jp/">Yahoo! JAPAN</a></li>
</ul>
<img src="computer01_smile.png" alt="笑顔のコンピューター">
</main>
</body>
</html>
<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/@picocss/pico@2/css/pico.min.css" >
ではPico CSSを読み込んで、Pico CSSのスタイルをウェブページに適用しています。<body>
内のコンテンツを全て<main class="container">...</main>
で囲っています。これはPico CSSのスタイルを適用するためのコンテナです。
このHTMLをブラウザで開いてみると、Pico CSSのスタイルが適用されたウェブページが表示されます。 表示されているコンテンツは同一なまま、見た目が整っている様子が確認できるはずです。
ブラウザの開発者コンソールを使うことで、ウェブページの構造やスタイルを確認・編集できます。
ウェブページ上で右クリックし、「検証」を選択して開発者コンソールを開き、リアルタイムでHTMLやCSSを編集し、変更を確認してみましょう。
ここまでで作成したウェブサイトを、GitHub Pagesを使って公開してみましょう。
GitHubリポジトリの「Settings > Pages」リンクからPagesの設定をおこなうことで、GitHub Pagesでウェブサイトを公開することができます。
GitHub Pagesで公開されたウェブサイトは、以下のようなURLでアクセスできます。