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Object
Naohisa Sakamoto edited this page Mar 23, 2017
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KVSでは、描画の対象となるデータはオブジェクト(object)と呼ばれ、幾何オブジェクト(geometric object)と3次元空間中に分布する数値データを表すボリュームオブジェクト(volumetric object)に大別されます。
幾何オブジェクトは、点・線分・面(ポリゴン)からなるデータであり、OpenGLやDirect Xといった一般的なグラフィックスライブラリで、基本的な描画要素として標準的にサポートされています。KVSでは、点オブジェクト(point object)、線分オブジェクト(line object)、ポリゴンオブジェクト(polygon object)をつかってそれらのデータ構造を表現することが可能です。
ボリュームオブジェクトは、3次元空間中に離散的に分布する数値データとして表現されます。そして、3次元空間は、多くの場合、格子(要素)と呼ばれる小立体に分割され、数値データは格子の頂点(節点)で定義されています。KVSでは、表現することのできる3次元空間の複雑度に応じて、格子を構造格子と非構造格子に分類し、それぞれ構造格子型ボリュームオブジェクト(structured volume object)と非構造格子型ボリュームオブジェクト(unstructured volume object)として表現しています。
ここでは、KVSで実装されている各オブジェクトのデータ構造とその取り扱い方について説明します。