Linuxbrew とは、Linux の各ディストリビューションにおけるソースコードの取得及びビルドに基づいたパッケージ管理システムです。 Linuxbrew の使用により、ソースコードからのビルドに基づいたソフトウェアの導入を単純かつ容易に行うことが出来ます。
現在、 Linuxbrew には多くのパッケージが含まれており、多様なパッケージを容易にインストールすることが可能ですが、幾つかのソフトウェアに関しては Linuxbrew のパッケージに含まれず、また、システム側のパッケージに含まれないものが存在します。
このような場合、パッケージとして提供されていないソフトウェアのソースコードを手動でダウンロードした上でビルドし、 /usr/local
のような適当なディレクトリにインストールする手法が取られますが、そのまま適当なディレクトリにソフトウェアをインストールすると、ソフトウェアをアップグレードしたりアンインストールする場合に作業が非常に煩雑になる問題が発生します。
ここで Linux の各ディストリビューションに Linuxbrew が導入されている場合は、 brew diy
, brew --cellar
, brew link
, brew unlink
及び brew switch
コマンドを用いることにより、 Linuxbrew と統合的に各種パッケージとして提供されていないソフトウェアをパッケージとして管理することが可能になります。
しかし、 2022/03/09 時点において、 brew diy
コマンド及び brew switch
コマンドは Linuxbrew 本体から削除されており、これらのコマンドが実行できない状態となっております。
本リポジトリは、 Linuxbrew を用いて、システム及び Linuxbrew のパッケージとして提供されていないソフトウェアをソースコードからビルドしてインストールし、パッケージとして管理する為に必要となる Linuxbrew の拡張コマンドである brew diy, brew switch
を再導入する為の Linuxbrew 向けの Tap リポジトリです。
なお、 brew diy, brew switch
コマンドの詳細については、 "Linuxbrew 若しくは Homebrew を用いた野良ビルドパッケージの管理手法" を参照して下さい。
まず最初に、以下に示す Qiita の投稿及び Web ページの記述に基づいて、手元の端末に Linuxbrew を構築し、以下のように brew tap
コマンドを用いて本リポジトリを導入します。
- thermes 氏による "Linuxbrew のススメ" の投稿
- Linuxbrew の公式ページ
そして、本リポジトリを以下のようにインストールします。
$ brew tap z80oolong/diy
なお、本リポジトリに含まれる brew
の拡張コマンドの一覧及びその詳細については、本リポジトリに同梱する CommandList.md
を参照して下さい。
その他、本リポジトリ及び Linuxbrew の使用についての詳細は brew help
コマンド及び man brew
コマンドの内容、若しくは Linuxbrew の公式ページを御覧下さい。
まず最初に、各種 Linux ディストリビューションにおけるソースコードの取得及びビルドに基づいたパッケージ管理システムである Linuxbrew の開発に関わる Linuxbrew の開発コミュニティの各位に心より感謝致します。
そして、Linuxbrew の導入に関しては、 Linuxbrew の公式ページ の他、 thermes 氏による "Linuxbrew のススメ" 及び Linuxbrew 関連の各種資料を参考にしました。 Linuxbrew の開発コミュニティ及びthermes 氏を始めとする各氏に心より感謝致します。
そして最後に、 Linuxbrew に関わる全ての皆様に心より感謝致します。
本リポジトリは、 Linuxbrew の Tap リポジトリの一つとして、 Linuxbrew の開発コミュニティ及び Z.OOL. (mailto:zool@zool.jpn.org) が著作権を有し、Linuxbrew のライセンスと同様である BSD 2-Clause License に基づいて配布されるものとします。詳細については、本リポジトリに同梱する LICENSE
を参照して下さい。